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目次N-O


Ophelia (♀) F.

-造名- [地域] English

『ハムレット』のヒロインの名として知られる。help の意を持つギリシャ語からの造名らしい
[カナ/English] オフェーリア
[カナ/ (慣) 架空人名] オフィーリア,オフェリア,オフェーリア

この名を持つバラの品種と花色/
Ophelia (白に近い淡いピンク)


Ora (♀) F.

-不明-

(1) [Latin] gold
(2) [Latin] seashore


Oralee (♀) F.

-不明- [地域] English

Oralie (♀) の変形


Oralia (♀) F.

--LA-- [地域] English

Aurelia (♀) の変形または綴り変え


Oralie (♀) F.

-不明- [地域] English

Aurèlie (♀) の綴り変えらしい


Orabel (♀) F.

-諸説- [地域] English

Arabel (♀) の変形。しかし O- の綴りゆえに,民衆語源ではラテン語 orabilis (語意 invokable) に来する名とされた


Orabelle (♀) F.

-諸説- [地域] English

Orabel (♀) の綴り変え


Orazio (♂) M.

--LA-- [地域] Italian

Horace (♂) のイタリア語形
[カナ/Italian (慣)] オラツィオ
[発音近似カナ/Italian] ラッーツョ

対照表


Ordella (♀) F.

--GE--

LR に記載がある。古代ドイツ語 Ordalf (語意 Elfin spike or spear) と説明されている。となると前半要素は多分 OrtrudOrtwin と同系のようだ


Orell (♂) M.

--LA-- [地域] German

Aurèle (♂) のドイツ語形

対照表


Oriana (♀) F.

--LA-- [地域] English

(1) [Latin] risen
(2) [Latin] gold の意を持つラテン語系の言葉から派生した
[カナ/English] オリーナ


Oriane (♀) F.

--LA-- [地域] French

Oriana (♀) のフランス語変形
[▽推定カナ/French] オリアーヌ


Oriel (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) に指小辞形語尾がついたものらしい
[▽推定カナ/English]オリエル
[発音近似カナ/English] ウリアル


Orielle (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) に指小辞形語尾がついたものらしい
[▽推定カナ/English]オリエル


Orielda (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) の変形らしい。しかし単なる変形というより -da, -lda で終わる名との合成かもしれない
[▽推定カナ/English]オリエルダ


Oriola (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) の変形
/Or- の部分がラテン語 auri- 由来だとしたら,英語の aureole, aureola「後光,光輪」に類似した名かもしれない。Aureole の発音近似のカナ表記は ーリオウル,aureola は オーーアラ,オーアラ あたりである
[▽推定カナ/English]オリオラ,オーリオラ


Oriole (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) の変形
/しかし英語で oriole は「コウライウグイス」「アメリカムクドリモドキ」の鳥名である
[発音近似カナ/English] ーリオウル


Orion (♂) M.

--GR--

[Greek] ギリシャ神話では美男狩人の名。星座名でもある。語意は不明
[カナ/ (慣) 神話人名] オリオン
[発音近似カナ/English] オライン,オウライ


Örjan (♂) M.

--GR-- [地域] Swedish

George (♂) のスウェーデン語形

対照表


Orlando (♂) M.

--GE-- [地域] Italian

Roland (♂) のイタリア語形。16世紀にイギリスに入った後,アメリカでもまれに使われた
[カナ/English] オーンドー

対照表


Orlena (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) の変形らしい。しかし単なる変形というより -lena で終わる名との合成かもしれない


Orlene (♀) F.

--LA--

Oralia (♀) の変形らしい。しかし単なる変形というより -lena で終わる名との合成かもしれない


Ornella (♀) F.

--LA-- [地域] Italian

[Tuscan-造名?] flowering ash tree の意か
/ある作家がトスカナ語 (標準イタリア文語) ornello を女性形にして造名したらしい。多分日本では,女優オルネラ・ムーティの名として知られた
[カナ/Italian (慣)] オルネラ,オルネッラ

flowering ash tree で画像検索をかけてみると白くてフワフワした花が咲いている木の写真が多数表示される。個人的には特に綺麗とも思わないが,ash (トネリコ) には宗教的に良いイメージがある。→ Ashley


Ornetta (♀) F.

--LA-- [地域] Italian, English

Ornella (♀) の語尾 -ella を別の指小接尾辞 -etta に置き換えた変形らしい。英語圏でも使われる
[▽推定カナ/Italian]オルネッタ


Ornette (♀) F.

--LA-- [地域] French

Ornetta (♀) のフランス語形
[▽推定カナ/French]オルネット


Orsa (♀) F.

--LA--

[Latin] (she-)bear


Orseline (♀) F.

--LA-- [地域] Dutch

[Latin] bear
/CLE 収録名。ラテン語 ursus「熊」由来の ors に接尾辞がついて出来たものと推測されるが,不明。Orson (♂) や Ursula (♀) と同語源と思われる


M. Orsino (♂) M.

--LA--

[Latin] little bear
/J&S 収録名。ラテン語 ursus「熊」由来の ors に指小接尾辞がついて出来たものと推測されるが,不明。Orson (♂) や Ursula (♀) と同語源と思われる。 日本ではシェークスピア作『十二夜』に登場する貴族男性の名として知られている。
[カナ/Italian (慣)] オルシーノ

2020年5月10日に『十二夜』のWikipedia を参照したところ,「オーシーノ」のカナ表記で記載されていた。しかしイタリア語で Or- とあると様式美で「オル」と表記したくなる。フランス語の女性名の -nne を「ヌ」と書きたいのと一緒で。


F. Orsolya (♀) F.

--LA-- [地域] Hungarian

Ursula (♀) のハンガリー語形
[カナ/Hungarian (慣)] オルソリャ, オルショリャ

対照表


Orson(♂) M.

--LA-- [地域] English

[Old Norman French←Latin] bear-cub
/古代ノルマンフランス語の仇名からできた「姓名」を個人名に転用したもの。アメリカの俳優オーソン・ウェルズ (Orson Welles) の名として有名になった
[カナ/English (慣)] オーソン
[発音近似カナ/English] ースン


Ortensia (♀) F.

--LA?- [地域] Italian

Hortensia, Hortense (♀) のイタリア語形


Ortrud (♀) F.

--GE-- [地域] German
聖人名

[OHG] the point of a sword-strength
/「カール大帝の娘または妹で,没年が869年頃」とされる以外不明の聖人の名。この聖人は時に Rotrud とも綴られるが,写本の際のミスではないかと思われる
[カナ/German] ルトルート


Ortwin (♂) M.

--GE-- [地域] German

[OHG] the point of a sword-friend
[カナ/German] ルトヴィーン


Orville (♂) M.

--LA-- [地域] English

ノルマン人の姓名,またはフランスの地名由来。18世紀に出た小説『Evelina』のヒーローの名として知られた。多分日本ではアメリカの飛行機製作者オービル・ライト (1871-1948,ライト兄弟の弟) の名として有名
[カナ/English (慣)] オービル
[発音近似カナ/English] ーヴィル


Osbert (♂) M.

--GE-- [地域] English

[OE] god-bright
[発音近似カナ/English] ズバト,ズバート
分割位置/Os-bert


Osberta(♀) F.

--GE--

Osbert (♂) の女性形
[▽推定カナ/English]オズバータ


Osborn (♂) M.

--GE-- [地域] English

[OE] god-bear(man)
/古英語名に由来。古英語の時代,最も巨大で強力な動物の熊は神聖なものと見なされていた。それで, (卓越した) 人を表す「詩語」として「熊」を使用したらしい。Osborn は中世に「姓名」となり,その姓から再び個人名に転用された
[カナ/English] ズボーン
分割位置/Os-born


Osburga (♀) F.

-不明-
聖人名

St. Osburga (1018年没) の名として知られる。多分古英語 os-burh (語意 god-fortress) で構成された名と思われるが詳細不明 (→ Ethelburga (♀))


Oscar (♂) M.

--GE-- [地域] English, Irish

[ON/OE] god-spear
Ansgar, Anscar (♂) と同語意
/*アイリッシュゲーリック由来で deer-friend の意と推測する説もある
[カナ/English] スカー
[カナ/French] オスル,オスール
[カナ/Italian (慣)] オスカル
分割位置/Os-car

対照表


Osip (♂) M.

--HS-- [地域] Russian

Iosif (♂) の口語形の一つ
/Iosif (♂) は Joseph (♂) のロシア語形
[カナ/Russian] ーシプ
[キリル文字] Осип


Oskar (♂) M.

--GE-- [地域] German, Polish

Oscar (♂) のドイツ語形
[カナ/German] スカル
[カナ/Polish (慣)] オスカル

対照表


Osmond (♂) M.

--GE-- [地域] English
聖人名

[OE] god-protection
[カナ/English] ズモンド
[発音近似カナ/English] ズマンド
分割位置/Os-mond


Osmund (♂) M.

--GE-- [地域] English
聖人名

Osmond (♂) の変形
/St. Osmund (?-1099) はソールズベリの司教をつとめた人物。ウィリアム征服王の甥で,英国土地台帳 (Domesday Book) の作成に尽力した
[発音近似カナ/English] ズマンド
分割位置/Os-mund


Osric (♂) M.

--GE-- [地域] English

[OE] god-rule
/『ハムレット』に登場する追従的な廷臣の名として知られる
[カナ/English (慣)] オズリック
[発音近似カナ/English] ズリク
分割位置/Os-ric


Oswald (♂) M.

--GE-- [地域] English
聖人名

[OE] god-power (rule)
/この名を持つ有名な聖人が2人いた。一人はノーサンブリア王だった St. Oswald (604-642)。もう一人はデーン人の St. Oswald (925-992) で,St. Dunstan の教会改革を支援した人物として知られる
[カナ/English] ズワルド
[カナ/German] スヴァルト
分割位置/Os-wald


Oswin (♂) M.

--GE-- [地域] English
聖人名

[OE] god-friend
[▽推定カナ/English]オズウィン
分割位置/Os-win


Osya (♂) M.

--HS-- [地域] Russian

Iosif (♂) の略称形
/ Iosif (♂) は Joseph (♂) のロシア語形
[カナ/Russian] ーシャ
[キリル文字] Ося


Osyth (♀) F.

--GE--
聖人名

[OE] god-war (battle)
/St. Osyth (Osgyth, Osith, 700年没) の名として知られる。古英語名。後半要素は Edith (♀) の後半要素と同じもの


Otfried (♂) M.

--GE-- [地域] German

[Old Saxon-OHG] rich-peace
[カナ/German] トフリート
分割位置/Ot-fried


Otmar (♂) M.

--GE-- [地域] German
聖人名

[Old Saxon-OHG] rich-famous
/スイスのサンクト・ガレン初代大修道院長 Otmar (?-759) がこの名を持っていた。彼の名は Audemar と綴られることもある
[カナ/German] トマル
分割位置/Ot-mar


Ottavia (♀) F.

--LA-- [地域] Italian

Octavia (♀) のイタリア語形
[カナ/Italian] オッーヴィア

対照表


Ottavio (♂) M.

--LA-- [地域] Italian

Octavius (♂) のイタリア語形

対照表


Ottilia (♀) F.

--GE--
聖人名

(1) [OG] fatherland
(2) [OG] Otto (♂) の女性形

対照表


Ottilie (♀) F.

--GE-- [地域] French, German

Ottilia (♀) のフランス語形,ドイツ語形
/ゲーテ作『親和力』のヒロインの名
[カナ/German] オッティーリエ
[カナ/German (慣)] オティーリエ

対照表


Otto (♂) M.

--GE-- [地域] German
聖人名

[OG] rich, prosperity
/初代神聖ローマ皇帝オットー大帝の名として知られる
[カナ/English] ットー
[カナ/German] ットー

対照表


Ottokar (♂) M.

--GE--

[OG] rich (prosperity)-watchful (vigilant)
/13世紀のボヘミア王『オトカル2世』の名として知られる
[カナ/German] トカル,ットカル

H&H によれば od, ot (語意 riches, prosperity, fortune) + wacar (語意 watchful, vigilant)の二要素で作られた名に由来する。
 同系同意の名にオドワカル (Odovacar) があるが,この名のラテン語綴りが Odoacer (オドアケル)になる。オドアケルは5世紀のローマの将軍でイタリア領主となった人物


Ottoline (♀) F.

--GE-- [地域] French, English

もとは Ottilie (♀) の指小辞形だが,独立名としても使われる

[カナ/English (慣)] オットリン

Lady Ottoline Morrell (1873-1938) という型破りな英国貴族女性がこの名を広めたらしい。Ottoline だと英語読みなら「オトリーン」か「オトライン」くらいに発音しそうだが……と思って発音サイト forvo で聞いてみたところ,Ottoline Morrell は「オトライモレル」,Ottoline は英語で「オトリーヌ」フランス語では「オトリンナ」に聞こえてしまった。


Otylia (♀) F.

--GE-- [地域] Polish

Ottilia, Ottilie (♀) のポーランド語形

対照表


Ove (♂) M.

--GE-- [地域] Danish, Scandinavian

(1) [Danish←ON] edge (of a weapon)
(2) [Danish←ON] awe, terror
/古代ノルド語の ag- 要素を含んだ人名の短縮形 Aghi に由来。
[カナ/Swedish (慣)] オベ

(1) 説なら Egbert (♂) の eg (ecg)-要素と関係する。また検索すると他にも語源説があり,はっきりしない。


Owen (♂) M.

-諸説- [地域] English

(1) [Celtic?] ケルトの古い神 Esos 由来で,born in Esos の意
(2) [Latin?] ラテン語名 Eugenius (→Eugene) からの派生。その場合語意は well-born
(3) [Irish] ゲール語名 Eoghan の英語化名として使用される
[カナ/English] ーウェン,ーエン


Owena (♀) F.

--CE--

Owen (♂) の女性形


Oz (♂) M.

--GE-- [地域] English

Oswald (♂) など,Os- で始まる名の短縮形
[カナ/English (慣)] オズ


Ozias (♂) M.

--HS--

Uzziah (♂) のギリシャ語訳名
/アメリカで使われた記録があるらしい
[カナ/English] ージアス


Ozzie (♂) M.

--GE-- [地域] English

Oz (♂) の愛称形の一つ
[カナ/English (慣)] オジー


Ozzy (♂) M.

--GE-- [地域] English

Oz (♂) の愛称形の一つ
[カナ/English (慣)] オジー

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