-諸説-
(1) [Latin] harvest, year's produce
／ローマの作物の女神 Annona に由来
(2) 近年の造名 (Ann ＋ Fiona)
／英語圏では20世紀から使われはじめたらしく，長い歴史はない。
[▽推定カナ/English] アノナ，アノーナ
■オーストラリア生まれのイギリスの歌手 Anona Winn (1907-94) がこの名を持っていた。英語版 Wikipedia によると彼女は本名も Anona Edna Wilkins だったようだ。*私の手持ちの本 (1995年出版)では彼女の誕生年が 1907なのたが，Wikipedia は 1904年になっている。どちらかが誤植なのか，21世紀に調査してみたら3歳年齢を逆にサバを読んでいたことが発覚したのか，そのへん不明。
-諸説-
Anona (♀) の変形
[▽推定カナ/English] アノンナ
-諸説- [地域] English
(1) [Greek] light
(2) [合成名] Anne (♀) ＋ Nora (♀)
[▽推定カナ/English] アノーラ
--GE-- [地域] English
[OG] god
／god の意を持つ語から派生した名。Anselm (♂) と混同された。ノルマン人に好まれたが，現在は稀少な英語名
[カナ/English] アンセル
--GE-- [地域] English
★聖人名
[OG] god-helmet
／St. Anselm (1033－1109) は「スコラ哲学の父」と呼ばれたカンタベリー大司教
[カナ/English] アンセルム
[カナ/German] アンゼルム
■分割位置／Ans-elm
--GE-- [地域] German
Anselm (♂) の女性形
[カナ/German] アンゼルマ
■分割位置／Ans-elma
--GE-- [地域] French
Anselm (♂) のフランス語形
■分割位置／Ans-elme
--GE-- [地域] Italian
Anselm (♂) のイタリア語形
[カナ/Italian] アンセルモ
■分割位置／Ans-elmo
--GE-- [地域] English
Ansgar (♂) の変形
[▽推定カナ/English] アンスカー
--GE--
Ansgar (♂) の変形
■英語版 Wikipedia の St. Ansgar のページを，フランス語版に切り替えると，Anschaire de Brême となる。Anschar は多分フランス語の影響を受けて変化した綴りだろうと思われる。
--GE--
Anschar (♂) のラテン語形
--GE-- [地域] ▼German, ▼Danish
★聖人名
[OG] god-spear
／Oscar (♂) と同語意・同語源
／ブレーメンの大司教をつとめた St. Ansgar (801？-865) は「北欧の使徒」と呼ばれた。デンマーク，スウェーデンで布教活動を行い，デンマーク王を改宗させたことで名高いが，
Ansgar が死ぬと北欧は再び異教化してしまった。
[カナ/English] アンスガー
■分割位置／Ans-gar
--GE--
★聖人名
Ansgar (♂) のラテン語形
[カナ/(慣) 聖人名] アンスガリウス
--GE--
★聖人名
Ansgar (♂) の変形
[カナ/(慣) 聖人名] アンスカル
■『聖人事典』では Anskar で項目が立ててあり，(Ansger) と付記している。
--GE--
★聖人名
Anskar (♂) のラテン語形
--GE-- [地域] German
Anselm (♂) のドイツ語変形
[カナ/German] アンスヘルム
■分割位置／Ans-helm
--GR-- [地域] English
[Greek] resurrection
／ギリシャ語名 Anastasios に由来する男性名だが，中世では女性名としても使われた。また英語の姓名にもなっている
[▽推定カナ/English] アンスティス
--LA-- [地域] Hungarian
Anthony (♂) のハンガリー語形
-不明- [地域] Lithuanian
CLE収録。Antonius (♂) のリトアニア語形と思われるが詳細不明。
[カナ/Lithuanian (慣)] アンタナス
--GR--
Andrew (♂) のフィンランド語形
-不明-
「愛に対して愛で応えない者を罰する」ギリシャ神話の神。おそらくギリシャ語で anti-eros (アンチ＋エロス／逆らう＋性愛) だと思われるが，辞典の資料がない
[カナ/(慣) 神話人名] アンテロス
[発音近似カナ/English] アンタロス
-不明-
★聖人名
3世紀，在位期間僅か2か月弱で死んだローマ教皇，St. Anterus の名として歴史に残る。語源・語意は不祥
[カナ/(慣) 聖人名] アンテルス
[発音近似カナ/English] アンタラス
--GR-- [地域] English, ▼Modern Greek
[Greek] flowery
／ギリシャ語の形容詞 antheios から派生した名。元来はギリシャ神話の女神ヘラの称号だった。しかし17世紀の詩人が作中で使用した結果，個人名としても使われるようになった
[▽推定カナ/English] アンシア
[発音近似カナ/English] アンシア，アンシーア，アンシア，アンシャ
--LA-- [地域] English
★聖人名
[Latin ?] 語源語意不祥。ローマの氏族名 Antonius に由来する。ラテン語で Inestimable, priceless one
の意とする説，エトルリア語由来と推測する説がある。
[カナ/English] アントニー，アンソニー
■この名を持つバラの品種と花色／
●Anthony Meilland (黄色)
-不明-
★聖人名
「古代教会三賢母」の一人がこの名を持っていた。また St. Anthusa の名を持つ聖人が2人存在する
[カナ/(慣) 歴史人名] アンテューサ
--GR--
[Greek] against-born
／ギリシャ神話に登場するオイディプス王の娘の名
[カナ/(慣) 神話人名] アンチゴネー
[発音近似カナ/English] アンティガニー
■分割位置／Anti-gone
--GR-- [地域] Italian
[Greek] against-to have
／ギリシャ語名 Antiochos, ラテン語名 Antiochus に由来。St. Antiochus という聖人が存在した。また Antiochus
大王というシリアの王がいた
■分割位置／Anti-oco
--GR-- [地域] Russian
Antipas (♂) のロシア語形
[カナ/Russian] アンチープ
[キリル文字] Антип
--GR-- [地域] Russian
Antip (♂) の古形
[キリル文字] Антипа
--GR-- [地域] English
☆聖書人名
[Greek] like his father
／ギリシャ語名 Antipater の短縮形。-pater 要素が入った人名では Cleopatra (♀) が有名
[カナ/(慣) 聖書人名] アンテパス
[発音近似カナ/English] アンティパス
■分割位置／Anti-pas
--GR-- [地域] Russian
Antip (♂) の口語形
[キリル文字] Антипий
--GR-- [地域] Russian
Antip (♂) の愛称形
[キリル文字] Антипочка
--GR-- [地域] Russian
Antip (♂) の愛称形
[キリル文字] Антипушка
--LA-- [地域] ▼Bulgarian
ブルガリアで Antonia (♀) の変形として使われるらしい。多分 Antoinette (♀) 経由の変形と思われるが詳細不明
--LA-- [地域] French
Ant(h)ony (♂) のフランス語形
[カナ/French] アントワーヌ
[発音近似カナ/French] アーントワン
--LA-- [地域] French, English
Ant(h)ony (♂) のフランス語女性形
／英語圏でもたまに使われる
[カナ/English] アントワネット
[カナ/French] アントワネット
[発音近似カナ/English] アントワーネット，アントワネット
[発音近似カナ/French] アーントワネット
--LA-- [地域] German, Russian, ▼Bulgarian, ▼Danish
Ant(h)ony (♂) のドイツ語形，ロシア語形。ネット検索によればブルガリアでも使うらしい
[カナ/German] アントーン
[カナ/Russian] アントーン
[キリル文字] Антон
--LA-- [地域] Polish, ▼Bulgarian
Ant(h)ony (♂) のポーランド語形
[カナ/Polish (慣)] アントニ
■検索によるとブルガリアでは Anton (♂) を基本形として使い，Antoni の綴りは変形としての位置づけらしい。
--LA-- [地域] English, German, Scandinavian, Italian, Spanish, Portuguese, ▼Modern Greek, ▼Bulgarian, ▼Polish
Antonio, Anthony (♂) の女性形
／欧米諸国で使われる
[カナ/English (慣)] アントニア
[カナ/English] アントーニア
[カナ/German] アントーニア
[カナ/Italian] アントーニア
■この名を持つバラの品種と花色／
●Antonia Ridge (赤)
--LA-- [地域] Russian
Antonina (♀) の民衆形
[カナ/Russian] アントニーダ
[キリル文字] Антонида
--LA-- [地域] German, Czech
Antonia (♀) のドイツ語形の一つ，チェコ語形
[カナ/German] アントーニエ
--LA-- [地域] Italian?
Antonia (♀) のイタリア語指小辞形らしい
[カナ/Italian (慣)] アントニエッタ
--LA-- [地域] Russian
Anton (♂) のロシア語古形
[キリル文字] Антоний
--LA-- [地域] Russian, French, ▼Polish
ローマの氏族名 Antonius から派生した Antoninus のロシア語形
[カナ/Russian] アントニーン
[カナ/French] アントナン
[キリル文字] Антонин
■フランスでの使用の由来は不明。ポーランドでは Ant(h)ony (♂) 相当の名としての使用らしい。
--LA-- [地域] Czech
ローマの氏族名 Antonius から派生した Antoninus に由来するが，Ant(h)ony (♂) のチェコ語形として使われる
[カナ/Czech (慣)] アントニーン
--LA-- [地域] Polish, English, German, Russian, ▼Polish
Antonia (♀) からの派生名
[カナ/German] アントニーナ，アンタニナ
[カナ/Russian] アントニーナ
[キリル文字] Антонина
-不明- [地域] Italian
『小学館伊和中辞典』に記載があるイタリア語名。しかし信用のある人名辞典に項目がないので語源語意は不明。多分 Antonio (♂) の愛称形か，Antonin (♂) のイタリア語形と思われるが確認できない
[カナ/Italian] アントニーノ
--LA-- [地域] Italian, Spanish, Portugues, English
Ant(h)ony (♂) 参照。
[カナ/English] アントニオ
[カナ/Italian] アントニオ
[カナ/Spanish] アントニオ
--LA--
語源不祥のローマの氏族名
／ラテン語名。英語名 Ant(h)ony (♂) の語源となっている
[カナ/German] アントーニウス
--LA-- [地域] English
Anthony (♂) の英語変形
■この名を持つバラの品種と花色／
●Noble Antony (紫を帯びた深紅色)
--LA-- [地域] Russian
Anton (♂) のロシア語愛称形
[カナ/Russian] アントーシャ
[キリル文字] Антоша
--LA-- [地域] Russian
Anton (♂) のロシア語愛称形
[キリル文字] Антошенька
--GR-- [地域] Finnish
Antero (♂) の愛称形，つまり Andrew (♂) のフィンランド語愛称形
[カナ/Finnish (慣)] アンティ
■Nordic Names Wiki によると，フィンランドでは Antti を And- , Ant- で始まる名の愛称形として使うらしい。つまり Antero (♂) 専用の愛称形ではないらしい。
-不明- [地域] Russian
語源語意不祥のロシア語名 Onufri (i) (♂) の口語形
[キリル文字] Ануфрий
--LA-- [地域] Spanish
Anunciación (♀) の短縮形
--LA-- [地域] Spanish
聖母マリアの称号に由来
-不明- [地域] Russian
語源語意不祥のロシア語名 Onufri (i) (♂) の略称形
[キリル文字] Ануша
--CE-- [地域] Welsh
Annwen (♀) の変形
--CE-- [地域] Welsh
[Welsh] beloved
-諸説- (1) English (2,3) Russian
(1) Anne, Anna (♀) のスペイン語形 Ana (♀) の英語化形
(2) Anna, Susanna (♀) のロシア語略称形
(3) Anisya (♀) の略称形
[カナ/Russian] アーニャ
[キリル文字] Аня
■ネット検索によるとブルガリアでも Anna (♀) が使用され，Anna 由来の Anya が使われるらしい。
--HS-- [地域] Russian
Anna (♀) のロシア語略称形
[キリル文字] Анюшка
--HS-- [地域] Russian
Anna (♀) のロシア語略称形
[キリル文字] Анюся
--HS-- [地域] Russian
Anna (♀) のロシア語略称形
[カナ/Russian] アニュータ
[キリル文字] Анюта
--HS-- [地域] Russian
Anna (♀) のロシア語愛称形
[キリル文字] Анюточка
--HS-- [地域] Russian
Anna (♀) のロシア語略称形
[キリル文字] Анюра
--GE-- [地域] Polish
Anselm (♂) のポーランド語形
■分割位置／Anz-elm
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