--LA-- [Latin] lion/「獅子」
★聖人名
[English] | Leo/ Leon |
Irich Gaelic | Leon |
[German] | Leon |
[French] | Léon |
[Italian] | Leone |
[Spanish] | León |
[Portuguese] | Leão |
[Latin] | Leo |
[Czech] | Leoš |
[Russian] | Leon (Леон) |
(口語形) Levon (Левон) | |
(略称形) Lyonya (Лёня), Lyosha (Лёша) | |
(愛称形) Lyonechka (Лёнечка) | |
[聖人] | St. LeoⅠthe great (聖レオ1世,大教皇) の他,数人 |
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Leona (♀) F.--GE-- Leon (♂) の異性形 |
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[English] | Leona, Leonie |
(Leo からの造名) Lea, Leola | |
(Lenie の別綴り) Leoni | |
(借用形) Leonne (< Léonne *French) | |
[German] | Leona |
[French] | Léonne (< 男性形 Léon *French) |
[Latin] | Leona |
■ラテン語 leo「獅子 (ライオン) 」に由来。ただラテン語 leo はギリシャ語 leōn (λεων) 由来なので,遡ればギリシャ語源。
女性形 Leonie は正確にはラテン語名 Leonia (♀) 由来らしい。しかし ラテン語 leo から派生した男子名 Leonius
(♂) の女性形が Leonia なので,語意的には大差ない。
▼『創世記』中の1節 Judah is a lion's whelp ... により,Leo, Leon (♂) はユダヤ人に好まれてきた名前だった。『アメリカ人名辞典』(1980) のGRS は,
「1850年以前のアメリカではほとんど見られず,19世紀後半になってやや使われ出したが,これにはユダヤ人の影響が考えられる。現在も少ない名前である」
と書いている。また DP (1999) も「19世紀には英語圏で一般名になったが,現在はユダヤ人社会以外では廃れている」と書いている。21世紀現在のことは不明だが,とりあえず20世紀当時には廃れていたようだ。
▼ドイツ語圏では Leo (♂) を Leonhard, Leopold (♂) の短縮形として使用する。
▼『幽霊紐育を歩く』 (1941) をリメイクした映画『天国から来たチャンピオン』 (1978) の中に,「レオ・ファンズワース」(Leo Farnsworth)
という実業家が登場する。
死亡者案内役の下っ端天使の手違いで死んてしまい,あっさりと速やかに火葬されてしまった主人公ジョー・ペンドルトン。寿命はまだ残っているのに帰るべき肉体がない。
そこで天国は「死んだばかりの」レオ・ファンズワースの肉体にジョーを宿らせることにする。だがアメフト選手だったジョーは,なんとしてもスーパーボウルに出場したい。そこで実業家レオの体を鍛えて選手に――それも司令塔役のクォーターバックになってしまう。
(金にモノを言わせてアメフトチームを買い取る強引な手段も使う)
観客には「レオの外貌の実際」は一切示されず,「中の人」であるジョーの姿しか見えない。だがレオをとりまく人々にとって,レオは生前のレオにしか見えていない。
利潤追求の鬼,冷酷なやり手の実業家であった (らしい) レオの突然の御乱心に,周囲は驚き呆れ,混乱する。
最終的にジョーの夢が叶ったかどうかは言わないでおく。
さて問題は「レオ」という名前だ。もしかしたら実業家ファンズワースは,「ユダヤ系」イメージを暗示するために Leo という名を与えられたのではないか,という気がしてきた。
なお姓に関しては――R&W の『姓名辞典』には残念ながら Farnsworth の項目がない。
しかし Ferns, Farnes 姓が古英語 fearn (現代英語 fern の語源/語意「シダ」) に,Worth 姓が古英語 worð
(wyrð) 語意 enclosure, homestead) 由来にすると書いてある。となれば多分 Farnsworth は fern-enclosure,
homestead ,つまり「シダの生える囲い地 (農場・家屋敷) 」あたりの語意だと思われる。
[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]
Leo (♂)
[カナ/English] レオ
Leon (♂)
[カナ/English] レオン
[カナ/Russian] レオーン
Léon (♂)
[カナ/French] レオン
Leone (♂)
[カナ/Italian (慣)] レオーネ
Lyonya (♂)
[カナ/Russian] リョーニャ
*Lyonya (♂) は Aleksandr, Aleksei, Leonid, Leonti(i) (♂) の略称形としても使われる
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