--GE-- [Old German] 不明
[English] | Guy |
[Dutch] | Veit |
[French] | Guy |
[Italian] | Guido |
有名人 | ガイ・フォークス (Guy Fawkes,「火薬陰謀事件 (1605年) 」の首謀者) 。彼の悪名により,イギリスでは200年ほど Guy の名が不人気になった。 |
■古代ドイツ語名 Wido に由来。語意は wood「森」か wide「広い」の意と考えられているがはっきりしない。
▼イギリスでは11月5日,ガイ・フォークス祭――Guy Fawkes Day (Night)――が行われる。もとは「ガイ・フォークスに見立てた人形を引きずりまわしてから焼き捨てる」行事だった。しかし20世紀に出版された雑学事典によると「自治体主催の花火大会」なども行われる,わりと穏健な内容の祭りになったらしい。
▼St. Vitus という4世紀の殉教聖人がいるが,この聖人は Guy とも表記される。綴りの類似による混同らしい。
[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]
Guy (♂)
[カナ/English] ガイ
[カナ/French] ギー,ギィ
--LA-- [Latin?] 不明
★聖人名
[English] | Vitus |
[German] | (派生形) Veit |
[Czech] | (派生形) Vít |
[Polish] | (派生形) Wit |
[聖人] | St. Vitus (ルカニアのヴィトス / 303年に殉教した子供の聖人。14救難聖人の一人。聖人辞典には Vitus, Modestus, Crescentia と3人セットで載っている) |
■「生命,精神,人生」等の意を持つラテン語 vita が語源とされている。
▼Vitus (♂) がラテン語 vita に由来するなら,Vitale, Vitali(i), Vitalis (♂) 等と語源が同じである。
▼独和辞典に Vitus が男子名扱いされていてカナ表記が載っている。多分中世あたりに聖職者の名として使われたものと思われるが,そのへん不明。H&H
の辞典ではドイツ語名扱いされていない。
ドイツ語派生形 Veit は,『固有名詞英語発音辞典』に (Ger.) の原音表示つきで「フェイト」あたりに読みそうな記号が載っている。
[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]
[カナ/German] ヴィートゥス
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