■イザベル・デ・オルティツ [Isabel de Ortiz] (HT)-----[作出] 1962年,ドイツ [撮影] 2001年11月,都立神代植物公園
「イザベル・デ・オルティッツ」「イザベル・デ・オルテッツ」のカナ表記もある。
20年前の公園の名札は「オルテッツ」表記だったと記憶している。
ローズピンクで裏弁がやや淡いピンクの花。春の雨の日には赤紫に近いピンクにも見えた。
この品種は株数が少ない。そして隣に植えられている「ローズ・ゴジャール」の株が大変多く,イザベル・デ・オルティツの背後から攻め寄せている感じになっている。
2022年5月7日,11日にはこのような名札があったのだが,6月4日には札が破損し,6月18日には札が引っこ抜かれていた。
どういう意味なのかよくわからない。花壇の隅に数株ある,「ローズ・ゴジャールよりも裏弁が白くないバラ」も,全部ローズ・ゴジャールだということにするのか。それとも単に札を新しくする予定で引っこ抜いたのか。
このバラの画像は何枚か撮影したが,2022年6月時点で本当に「イザベル・デ・オルティツ」なのか怪しくなってきたため,2001年の画像のままにした。
名札の下に咲いた花を綺麗に撮らなかったのか悔やまれる。
[2022.7.9追記]
札が新しくなっていた。
ただ,本当に「新しく」したのか,疑っている。
引き継ぎが不完全で株の見分けがつかなくなり,札を抜いて知らん顔をしようとしたら,愛好家からクレームが入ったので,保管していた札と支柱を貼り合わせて再度設置した,とかいう経緯だったんじゃないかと疑っている。
そして,いつ札を再設置したのか知らないが,6月19日に再設置したとしても空白期間が半月もあった。
イザベル・デ・オルティツの花をローズ・ゴジャールだと思った人がどれくらい存在するだろう。
あの破損した札に白い紙を巻きつけて品種名を書き,ビニールで包んでテープで止めて防水するくらいのことをしても良かったのではないかと思う。
Isabel は Elizabeth (エリザベス)がスペインに入って変化した名前。Helpmefind (Rose) によれば,このバラは実在の人物に因んで名付けられたそうだ。
[作出] 1962年ドイツ,コルデス (R. Kordes)
[交配親] Peace × Kordes' Perfecta
[花] 花びらの表が濃いピンク,裏がクリーム色。径12cm,剣弁高芯咲き
[花期] 四季咲き性
[香り] 良い香りがある
[賞] 1962年,NRS金賞
Copyright (C) 2001-2022 S. Sonohara, All rights reserved.
Last Update 2022.7.9