■つるディンティ・ベス [Cl Dainty Bess] (Cl. HT)-----[作出] 1935年,アメリカ [撮影] 2002年5月,都立神代植物公園
いくらか黄色がかった淡いピンクの花。かなり大輪で,おおらかに開く。「紫色のおしべが特徴」の花。
蕾が大変可愛い。
公園には「つる性」でない「デンティ・ベス」もある。
つる性の名札は「ディンティ・ベス 」,木立バラの名札は「デンティ・ベス」と,公園内の名札が不統一で困った状態になっている。
検索すると「デインティー・ベス」「ディンティ・ベス」等のカナ表記もあり,名前の表記が混沌としている品種だ。
Dainty は英語で「優雅な(優美な)」の意。Bess は女性名 Elizabeth(エリザベス)の愛称である。
全体で「優雅なベス」の意だと思われる。
英語の dainty はラテン語 dignitās が語源。 dignitās は「価値,品位,荘美,威厳」など意味を持つ言葉で,ラテン語
dīgnus 「価値のある,似つかわしい,然るべき」に由来している。
ラテン語 dīgnus (→ dignitās)に由来する英語は他に dignity 「威厳,威風」がある。
[作出] 1935年アメリカ,van Barneveld
[花] 淡いピンク,一重平咲き。径12〜14cm,房咲きになる
[花期] 春,一季咲き
[神代植物公園での花期] 2022年は5月21日にやっと花を撮影できたが,その後一枚も撮影できなかった。かなり遅咲き。しかしこの品種があるつるバラ39区は日陰になりやすく,どの品種も軒並み遅咲きになる。日当たりが良い環境ならもう少し早く咲くかもしれない。
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Last Update 2022.7.13