■シカゴ・ピース [Chicago Peace] (HT)-----[作出] 1962年,アメリカ [撮影] 2022年5月13日,都立神代植物公園
『ばら花図譜』によると,「ピースの枝変わりの中では最優秀品種」とされているそうだ。
色は非常に複雑で説明しにくい。天気によっても雰囲気が違う。
咲きかけのうちはローズピンクが強い。しかし次第に色が淡くなり,散る間際には,クリーム色の花びらの縁に淡いピンクが滲む程度まで色あせる。
また,咲きはじめに黄色・オレンジが強く出ることがあり,この色合いの時に見ると全然別のバラに見える。どうも春はオレンジ色が濃く,秋はローズ色が強く出るようだ。
Chicago の語源は『新英和中辞典』(旺文社)によれば [仏<(北米先住民)アルゴンキン; タマネギの土地] 。
しかし『英語 地名の語源』(著・C. M. マシューズ/訳・出口保夫,北星堂書店)には「(野生の)ニンニクの土地」と書いてある。川のほとりにニンニクが群生していたことから名づけられた,そうだ。
まぁ,タマネギでもニンニクでも似たようなものだから,それはいいとして……「アルゴンキン」とカナ表記したくなる響きの言葉が,どのような変化をとげたら「シカゴ」になるのか,途中経過が知りたいものだ。
[作出] 1962年アメリカ,ジョンストン (Johnstone)
[花] 複雑な色合い。高芯咲き,花径14cm,巨大輪
[花期] 四季咲き性
[株の大きさ] 1.5m
[神代植物公園での花期] 早咲きではない。中ぐらいか? 2022年は4月29~5月5日は撮影できる花がなく,5月7日頃に数輪の開花があった。
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Last Update 2022.7.16