■ブルー・リバー[Blue River] (HT)-----[作出] 1984年,ドイツ [撮影] 2022年5月11日,都立神代植物公園
ブルームーンの血を引く藤色のバラ。
英語の river 「川」の語源はラテン語 rīpa 「岸」。もとの意味は「川によって切り取られるもの」だった。
ラテン語 rīpa はイタリア語 riviera 「沿岸」の語源でもある。riviera は Riviera 「リヴィエラ(地中海沿岸の有名な保養地)」として地名にもなっている。またフランス語
rivière 「川」はイタリア語 riviera の借用である。
ラテン語 rīpa 自体は,「切る,裂く」という意味の印欧祖語に由来する。そして,この印欧祖語を源にする英語に ripe 「熟した,円熟した」,また reap 「刈り取る,獲得する」がある。 ripe はもともと「刈り取りの準備ができている」が原義だった。
英語の river には二つめの意味に「引き裂く人,もぎ取る人」がある。( i の部分は ai の発音がされる)。これはもしかしたら,「切る,裂く」の意味が継承されたのかもしれない。
[作出] 1984年ドイツ,コルデス (W. Kordes)
[交配親] Blue Moon × Zorina
[花] 中心は藤色,花弁の縁に赤紫のぼかしが入る。径11cm,半剣弁咲き
[香り] 強い
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Last Update 2022.6.12