--GE-- [Old German] heart, mind ／「心，精神」
★聖人名
| [English] | Hugh |
| (変形) Hugo (愛称形) Hughie, Hewie |
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| [Welsh] | Huw |
| [German] | Hugo |
| [Dutch] | Hugo |
| [French] | Hugues |
| [Italian] | Ugo |
| [Spanish] | Hugo |
| [Latin] | Hugo(< Old German) |
| [Czech] | Hugo |
| [聖人] | St. Hugh of Cluny (修道院長，12世紀) ，St. Hugh of Grenoble (司教，12世紀) ，St. Hugh of Lincoln (司教，12世紀) ，St. Hugh of Lincoln (Little St. Hugh, 殉教者，13世紀) 他数人いる |
| [歴史人名] | フランスのカペー朝の祖ユーグ・カペー (Hugues Capet) |
| [Rose (color)] | Hugh Dickson (濃いローズピンク)，Father Hugo Rose (淡い黄色) |
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Huguette (♀) F.--GE-- Hugh (♂) の異性形 |
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| [French] | - |
| (指小辞形) Huguette, Huette | |
■古代ドイツ語名 Hugi「心，精神」に由来。
▼北欧神話の主神オーディンに仕えるワタリガラスは Hugin (心，思考) と Munin (識別する力) の名を持っていた。
古代ドイツ語 (古代高地ドイツ語) Hugi は Hugin と同系語。
▼上の段落の Munin の訳は『ヨーロッパ人名語源事典』から引用したが，サイト Nordic Names の Munnin, MUN の項目を見るかぎり，(思考，心，意志) としてもいいような気がする。
サイト Nordic Names によると Munin 系の男性名も存在する。
▼ノルマン人によりイングランドに持ち込まれた名前。12世紀にはすでに一般名だった。この名を持つ二人の聖人 St. Hugh of Lincoln
(1135-1200) ，St. Hugh of Lincoln (1246?-1255, 区別のために Little St. Hugh とも書かれる)
の影響で人気が出た。
中世によく使われたので多くの姓名が派生した。
[原形・変形から] Hugh, Hughes, Hugo, Hew, Hewes, How, Howes
[+指小辞 -et] Hugget, Hewet, Hewit, Hewitt
[+指小辞 -in] Huggin, Huggins
[+指小辞 -el] Hewell
[+指小辞 -el, -et] Hewlett, Hewlitt
[+指小辞 -el, -in] Hewling, Hewlins
[+指小辞 -kin] Hukin, Hewkin, Howkins
[+ son] Hughson, Huson, Hewson
EGW, R&W の辞典を見ながらまとめてみたが，どうもヒューレット (Hewlett) もヒューイット (Hewitt) も Hugh
由来の名であったようだ。
ヒューイットと聞けば漫画『パタリロ！』 (魔夜峰夫) に出てきた危ない趣味の男を思い出すが，彼の名の正式なスペルはどうだったんだろう。
▼スコットランドとアイルランドでは，いくつかのゲール語名 (Aodh 等) の英語化形として，別語源の Hugh を代替名にしている。
▼『修道士カドフェル』(エリス・ピータース) に登場したヒュー・ベリンガー (ネット検索によると綴りは Hugh Beringar) もこの名の持ち主だ。彼はちょっと癖があるが正義の男。Beringar
は「熊」＋「槍」の意の個人名で，中世に多くの姓名を生んでいるが，エリス・ピータースは古い個人名の綴りそのままで姓名にしたらしい。
→ Berenger 対照表
[カナ表記／原語でのアクセント位置参考]
Hugh (♂)
[カナ/English] ヒュー
Hugo (♂)
[カナ/English] ヒューゴ
[カナ/German] フーゴ
Hugues (♂)
[カナ/French] ユグ
[カナ/French (慣)] ユーグ
Ugo (♂)
[カナ/Italian (慣)] ウーゴ
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