--GE-- [Old German] host (army)-bright /「大群,軍勢」-「光る,輝く,明るい」
★聖人名
[English] | Herbert |
(古形) [Old English] Herebeorht | |
(短縮形) Herb, Bert (愛称形) Herbie |
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[German] | Herbert |
(古形) [Old German] Hariberct, Her(e)bert | |
(変形) Heribert | |
[Dutch] | Harbert |
[French] | Herbert |
(古形) [Old French] Herbert (< Hariberct, Her(e)bert *Old German) | |
[Spanish] | Heriberto |
[聖人] | St. Herbert of Derwentwater (687年没) |
[有名人] | Herbert George Wells ( = H. G. Wells 1866-1946) (イギリスの思想家・作家) Herbert Hoover (1874-1964,アメリカ31代大統領) |
■古代ドイツ語名 Hariberct (hari-berct), Her(e)bert (here-bert) に由来。古代ドイツ語名の時代に既に Ha- の綴りと He- の綴りがあった。
▼古代ドイツ語名 Hariberct, Her(e)bert に対応する古英語名として Herebeorht (here-beorht) が存在した。しかしこの名は古英語時代にあまり使われず,ノルマン人がイングランドに持ち込んだ Herbert に上書きされた形で消滅したらしい。
▼Herbert 由来の英語の「姓名」は数多い。「原形・変形系」の Herbert, Herbit, Harbot, Harbud 等があり,「原形・変形+
son (~の息子) 系」には Herbertson, Herbinson, Herbison 等がある。
また「中世指小辞形から派生した」Herbelot, Harblott がある。
これらは Herb + el + ot で,指小辞形語尾が二つ重なって構成されている。二重の指小辞形語尾が付いた男子名の別の例として,Lancelot がある。
▼短縮形 Herb にはイギリス俗語で「浮浪児」,アメリカ俗語で「小心者」の意味がある。理由は不明。
なお「薬草,ハープ」も現代英語では herb と綴るが,こちらの語源はラテン語 herba「茎・草木」。
▼英語名の Herbert は中世の終わり頃に「個人名」としては使われなくなった。19世紀に英米で復活使用が始まり,20世紀初頭まではかなりの人気名だったが,GRS
によれば「1925年以後に人気が衰えた」そうだ。
上表の「有名人」の欄に挙げた H. G. ウェルズとフーバー大統領は,まさに「Herbert がよく使われた時代」に生まれた人である。
▼アメリカ映画『タイム・アフター・タイム』 (1979) で,主人公の「ハーバート」が名乗った時,ヒロインが微妙な顔をする場面があった気がする。
(テレビ放映で1度見たきりなので記憶が曖昧)
映画の時代設定は現代 (多分1979年) ,そして主人公は「過去から来た時間旅行者」であった。
ヒロインが変な顔をしたのは,1979年当時,Herbert が「えらく昔っぽい名前」に聞こえたせいではなかったか……と思うのだが,そのへん未確認。
[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]
Herbert (♂)
[カナ/English] ハーバート
[カナ/German] ヘルベルト
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