■ツクシイバラ[Rosa multiflora var. adenochaeta] (Sp)-----[撮影] 2002年5月,都立神代植物公園
ノイバラの変種。一つの花は愛らしいが,花房の茶色の腺毛が目立つため,全体的には野暮な雰囲気がある。(→腺毛の目立つ写真/39KB)
中国中南部,アジア東北部に分布する。日本では九州を中心に暖地に自生している。「ツクシイバラ」は「筑紫」(「つくし」,九州の古称)から来た和名かもしれない。
学名の adenochaeta は「腺毛」の意味になっているはず……と思うが,辞典で確認していないので,怪しい。(英語の連結語に adeno- 「腺」, chaet(o)- 「毛」があるのは確実)
[分類] バラ科シンステラ節 (Synstylae)
[花] 明るいピンク,中心は白。径4cm,一重咲き,房咲きになる
[花期] 遅い初夏,一季咲き
[株の大きさ] 3m
[香り] ほとんどない
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