■ロサ・フェティダ [Rosa foetida] (Sp)----[撮影] 2001年5月,都立神代植物公園
[2022.5.29追記] この品種は現在公園に存在しません。
神代植物公園では「野生種・オールドローズ園E区」の花壇に……かつて存在した。しかし,2002年5月に見たら,枯れていた。もともと乾燥地帯の原産なので,雨と冬の寒さに弱いらしい。梅雨時があり冬も結構寒い日本の花壇では,栽培が難しいようだ。
2003年以降,再度植えられた苗木を見た気がするが,2022年5月現在,ネームプレートも存在しない。
foetida は「悪臭がある」の意味を持つ。手持ちの羅和辞典に foetida がなかったが,foet... = fet... との説明があった。そして fet- のあたりを見まわして fētidus 「悪臭のある,嫌悪すべき」を見つけた。この fētidus の語源はラテン語 fēteō 「臭い」。どうもこのへんに由来する学名らしい。英語の形容詞の fetid (foetid) 「いやなにおいがする,腐臭を放つ」は多分ラテン語由来だと思うが辞典の資料がない。
『バラ図鑑300』に載っているこのバラの香りについての記述が面白い。
「明らかにバラらしくない香り」
どんな香りなんだろう。
[原産] 南西アジア,中東アジア
[分類] ピンピネリフォーリア節 (Pimpinellifoliae)
[花] 黄色,径5cm,一重の盃状咲き
[花期] 春,一季咲き
[株の大きさ] 1.2m
[香り] ある
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Last Update 2022.5.29