神代植物公園のバラ

ロサ・ケンティフォーリア[Rosa centifolia] (C)-----[撮影] 2002年5月,都立神代植物公園

ロサ・ケンティフォーリア

「100枚の花びらのバラ」の意味で centifolia の名がついたらしい。「セントフォーリア」のカナ表記もある。centi- は「100の,100分の1の」の意で,ラテン語 centum 「百」に由来している。英語の centimeter(センチメートル),cent (セント,1ドルの100分の1),century (世紀=100年),centipede(ムカデ)など,ラテン語 centum 由来の言葉は多い。

 centipede(ムカデ)の後半はラテン語 pēs, pedis 「足」に由来する。ラテン語 pēs, pedis が語源になっている英語には pedal (ペダル,踏み板)がある。つまり centipede の元の意味は「百の足」である。

 別名は Cabbage Rose (キャベジ・ローズ)。これも花びらの多い様子をキャベツに見たてての命名である。

 ケンティフォーリア・ローズ (Centifolia Rose) はダマスケナ (Damascena) とアルバ (Alba) の自然交雑種と考えられている。花弁数の多さ,香り,大輪性を現代バラに伝えた。


[位置] 野生・オールドローズ園C区,バラ園40区
[系統] ケンティフォーリア (centifolia) 系
[原産] コーカサス
[分類] ガリカ節 (Gallicanae)
[花] ピンク,花径9cm,盃状八重咲き
[香り] ある
[別名] Cabbage Rose (キャベジ・ローズ)/セイヨウバラ


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