神代植物公園のバラ

ピンク・シフォン[Pink Chiffon] (F)-----[作出] 1956年,アメリカ [撮影] 2022年5月15日,都立神代植物公園

ピンク・シフォン2022

 開きはじめは淡いピンクの一色のバラに見えるが,開くにつれて中心にピンクのボカシが現れる。

 シフォンは絹やナイロン等の軽く薄い織物である。「シフォンのドレス」などと小説に書かれていたりすると,フリルやレースがいっぱいの華美で優雅な服を連想してしまう。

 しかし,chiffon の語源はフランス語 chiffe だそうだ。そしてこの chiffe は,なんと,「ぼろきれ」の意味だそうだ!
 手持ちの仏和辞典を見ると chiffon (シフォン)には「ぼろ,ぼろ切れ」「ぞうきん」「紙くず,反故」の意味しか載っていない。携帯向きの薄い辞典なので,多くの意味が載っていない——ということはあるかもしれない。だが,とりあえず主要な意味に「薄い織物としてのシフォン」がない——ようだ。


[作出] 1956年アメリカ,バーナー (Boerner)
[交配親] Fashion × Fantashia
[花] 明るいピンク,径10〜12cm,盃状咲きから平咲きになる
[葉] 光沢のある葉


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Last Update 2022.5.19