神代植物公園のバラ

イントゥリーグ [Intrigue] (F)-----[作出] 1982年,アメリカ [撮影] 2022年5月7日,都立神代植物公園

イントゥリーグ2022

 強烈な色合いの花が咲き,強く香るバラ。見るたびに色が微妙に違い,どう設定しても撮影段階で正しい色が出ず,レタッチでもうまく調整できないので悩ましい。言葉で表現すれば「オオムラサキツツジの色をどす黒くした感じ」だろうか。
『花図鑑 薔薇』には「ワインレッド」と書かれているが,神代植物公園でこの花を「ワインレッド」だと思ったことは一度もない。
 肥料のPHで花の色が変わるとか,何かの理由があるかもしれないが,不明。

 少し離れて花壇を見る
 (2022年5月11日)


 英語の intrigue には——
 他動詞で「〜の好奇心をそそる,〜を当惑させる,(陰謀,密計で)〜を手に入れる」
 自動詞で「陰謀をたくらむ,密通する」
 名詞で「陰謀,不倫,(小説や劇の)複雑な筋立て)」
 ——の意味がある。

 品種名なので,名詞の意味で使っていると思っていいのだろうか。そのへん不明。『はじめてのバラづくり』では「不倫」の意味だと言い切っている。

 ところで intrigue の語源はラテン語 intrìcāre 「もつれさせる,乱す」。この言葉はさらに in- 「中に」, -trìcae 「毛,毛髪の束」「つまらない事」「面倒,困難」に分解できるらしい。


[作出] 1984年アメリカ,ウォリナー (Warriner)
[交配親] White Masterpiece × Heirloom
[花] ワインレッド,紫がかることもある。径9~10cm,八重咲き,丸弁高芯咲き
[花期] 四季咲き性
[株の大きさ] 1.0m
[香り] 強いダマスク香を持つ
[賞] 1984年,AARS
[神代植物公園での花期] 2022年は5月7日に開花した花を撮影している。5月11日にはかなり多数の花が咲き揃っていて,5月13日には傷んだ花が目立った。


花色散歩

さらに怪しい人名辞典

奇妙なポプリ

Copyright (C) 2002-2022 S. Sonohara, All rights reserved.
Last Update 2022.6.22