神代植物公園のバラ

デスティニィ [Destiny] (F)-----[作出] 1989年,フランス [撮影] 2022年5月11日,都立神代植物公園

デスティニイ2022

 日本人の感覚で見ると紅白の組み合わせがめでたいバラ。この紅白の色合いに似た花としては他に「ダブル・デライト (Double Delight)」がある。

 destiny はラテン語 dēstināre 「確立する,決定する」が語源。dē- は強意の接頭辞で,stināre はラテン語 stāre 「立つ」に由来する。
 ラテン語 stāre が語源の英単語には,state, status, statue, station 等がある。たとえば station 「駅,署,放送局」は,stāre から出たラテン語 stātio 「立つこと,留まる所」が,古代フランス語を経由して英語になったものである。

 ラテン語 stāre は印欧語根まで語源が遡れるが,この語根はゲルマン語経由で変遷し英語の stand になっている。


[作出] 1989年フランス,メイアン
[花] アイボリーまたは淡いクリーム色に紅色の覆輪,丸弁抱え咲き,花径6cm
[交配親] 不明
[花期] 中間,四季咲き
[神代植物公園での花期] 2022年は5月11日に第一陣の開花を撮影した。5月13日の雨の日,花壇に花が咲き揃いかけており,蕾も多かったが,5月15日に公園に行ったにもかかわらず撮影していない。雨で花が傷んでしまって撮影を諦めたらしい。その後は5月21日にしか撮影データがない。本来なら5月中旬に花壇が満開になる品種だと思われる。


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Last Update 2022.7.13