■菜の花の記憶
明日 (2026.2.11) は建国記念の日,昔の「紀元節」だ。父は2月11日生まれだったので,名前に「紀」が入っていた。
それで私の名前にも「紀」が入っている。
しかし伝説上の人物が即位した日と言われてもなぁ。
神武天皇の Wikipedia を読みに行く。だめだひらがなばかりで目が滑る。後日にしよう。
これでわかる通り,私はそれほど天皇家万歳の人ではない。
私は天皇陛下の一学年下だが,天皇陛下が小学校に入学なさった年の「小学一年生」を買い与えられた。
誰がなぜ幼稚園児に「小学一年生」を買ったのか,全く覚えていない。しかし母の実家で渡されて読んだ記憶がある。
今思うと,多分「子守りアイテム」だったんだろう。私は当時本を読ませておけば大人しい子供だったから。
検索してみたら結構マンガも載っていて,喜んで読んでいたと思われる。
さてその「小学一年生」に,「菜の花の中を歩く子供」の写真ページがあった。
そして写真には「花の中の浩宮さま」的なキャプションが添えられていた。
漢字にルビが振ってあったのかは覚えていない。
だが私の中では「誰の力も借りず即座に理解した」記憶になっている。
また,理解した瞬間「ほ~。えらい人の子供だとこんな風に写真が本に乗るのか。へ~」などと感じた記憶もある。
なんてスレた幼稚園児だ。
実は私の母は「浩宮さま」(昭和37年/1962年) という美智子様の書かれた本を持っていた。(注1: 誤解)
カバーがなくてオレンジ色の表紙の本だった。(注2)
だから私は背表紙の「浩宮さま」という文字を目で覚えていて,題名の人物が何者なのか母に説明されたことがあったかもしれない。
それでキャプションの意味を理解できて,えらい人の子供であると認識したのではないかと思う。
その「菜の花と子供」の写真を見た時の記憶はすごく強烈で,かなり後になるまで皇太子殿下 (当時) の顔をテレビで見るたびに「菜の花」と内心思っていた。だから真実の記憶だと思いたいが,もしかしたら模造記憶かもしれない。
あぁ。国会図書館で閲覧できるかも……でもまあ今回はいいや。
そんな感じで微妙に不敬だから,神武天皇から全く途切れずに血統が続いている,とは全く思わない。
ただ聖徳太子あたりの時代から一応「天皇家」が続いているんじゃないかと思っている。
それから「あんな過酷な世襲制の滅私奉公もまたとないな」と思い,それを恙なく遂行して頂いているから,日本が国としてまとまって存続しているような気もする。
とりあえず明日は父の生誕90年と建国を祝おうと思う。
[記] 2026.2.10
[注1 / 2026.2.12] 『浩宮さま』を実際に私が読んだのは中学か高校の頃だった。内容はまったく覚えていない。ただ,おぼろげに「ナルちゃん憲法」という言葉が出てきたような気がする。また,検索してみたら,『浩宮さま』の著者は美智子様ではなく佐藤久東宮侍医長だった。
[注2 / 2026.2.12] オレンジ色の布製の装丁で,題名が金箔で押してあった気がする。これは画像検索したところ,それらしい画像があった。また本来紙製のカバーがかかっていた本らしい。母はカバーが傷むほど読んだか,あるいは最初からカバーなしの古本を買ったものと思われる。
[補足 /2026.2.12] これまで毎年紀元節はあったのに,今年なぜ急に思い出したか,その理由はわかっている。2月9日,43年ぶりに投票したが,投票場所が近くの小学校だった。東京では珍しい雪の積もった道を歩くのは結構大変だった。そして小学校の校門前や校舎前の花壇で,「雪を被った菜の花」を見た。それで「小学校+菜の花」がキーワードになり,約60年前の記憶が蘇ったようだ。
『小学一年生』を幼稚園児で読んだこと,菜の花の写真を見てスレた感想を抱いたこと,これらは私の中で真実の記憶である。
しかし「なぜ自力で読めたのか」と考えたことはなかった。
読めた理由を考えて,やっと今回『浩宮さま』に行きついた。
[2026年2月9日の菜の花]

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