■私が鳥を好きなのは ---[記録] 2014/5/4
私はヒヨコや鳥のグッズに弱い。
丸美屋の「手のりたま」にも,クリスピー・クリーム・ドーナツのイースター限定商品のキャラメルイースターにも,ヒヨコデザインだから,という理由でホイホイ引っかかって購入してしまった。
『百姓貴族』の3巻を読んでいて,一番喜んだコマは「タンチョウヅルが一斉に首をあげたところ」だった。「と思ったら~あと全部ツルだった」のコマ。この漫画は全編面白いが,個人的に特にツボにはまったのが鳥の話だった。
なんでこんなに鳥が好きなんだろうと考えてみたら,幼い頃に母がニワトリを飼って採卵していたことを思い出した。
当時,うちは普通のサラリーマン家庭だったのだが,農家出身の母が食料自給のためにニワトリの飼育と畑作りに勤しんでいた。市街地から離れた辺鄙な場所にある,隣家からもかなり隔たった借家に住んでいたから出来たのだろう。地名で言えば松本の惣社という所だった。
私は惣社時代の記憶をいくつか覚えているが,ヒヨコやニワトリと遊んだ記憶は全く残っていない。しかしアルバムを見ると確かにヒヨコを愛でたり鳥小屋を背景にして笑っている写真があるので,鳥を見て逃げ回る感性の子供ではなかったようだ。
[ヒヨコを手に持って頬ずりしているらしい。3歳5ヶ月]
[メンドリを背景に笑う。3歳7~8ヶ月]
多分,ヒヨコを可愛いと思った気持ちだけは心の底に沈んでいて,鳥好きな性格を形成したらしい。「三つ子の魂百まで」なんだろう。
その後,いろいろと鳥を飼った。
セキセイインコ・キンカチョウ・アヒル・ボタンインコ・ハトと飼って,最後のハトで鳥を飼うのを辞めた。
[りんごのダンボールの上が好きな鳩だった]
[よく慣れていた]
このハトは車道脇で死にかけていたヒナに近い若鳥を,父が拾って来てしまったものだが,父の死後,飼い切れずに放鳥してしまった。あまりにも無責任な結果に終わったのが恥ずかしく,悲しかったので,それ以来鳥を飼っていない。
しかしやはり鳥が好きなので,鳥関連の事柄やグッズを見るとなけなしの理性が飛ぶようだ。
きっと世の中の犬好き,猫好きの人には,「物心ついたら家の中にはいつも犬 (猫) がいるのが当然でした」という人も多いのではないかと思う。
そして実家を離れて一人暮らしをして犬や猫が飼えない場合,つい犬や猫のグッズに心を惹かれる。
そういうことはありそうな気がする。
だが,「3歳頃までに触れ合った動物を好きになる」現象があるとしたら,親がニシキヘビを飼育していた場合はヘビ好きになる必要があるが……なるのかな?
ちなみに私は土塗れで育ったわりに,昆虫類は不倶戴天の敵のように大嫌いだ。もう生理的に嫌だ。写真を触るのも嫌だ。(両生類・爬虫類はわりと好きだ)
鳥は好きになり,昆虫は大嫌いになったことになる。どこで差がついたんだろうか。
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