■ハキダメギクに騙された話 ---[記録] 2014/4/16
「ニラとスイセンを間違えて食べて中毒した」という内容のニュースは春の風物詩の一つだ。
毎年「そんなに似てるかなぁ。葉の厚さや匂いでわからないものだろうか」と思っていた。
ニラの葉はペラペラしてるし,スイセンはなんとなく分厚くてふてぶてしい感じだよなぁと。
しかし検索してみると,確かに見た目では判別できない場合もあるようだ。
下記のページを見たら「これは混じっていたら見落とすかも」と思った。
http://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/h-seikatu/16925.html
そして今日思い出したのが若い頃の経験。
プランターでシソを栽培しようとして,タネを蒔いた。
苗を買うほうがずっと手軽だが,タネのほうが安い! という貧乏人根性を発揮したのだ。
しばらくして2つ,芽が出てきた。あれだけ蒔いて2つしか芽が出なかったのか。
あぁ (嘆)。 これは苗を待った方が良かった……
と後悔しつつ,その芽に水をやって,本葉2枚の状態となった。
だがある日違和感を覚えて,しゃがみこんでよくよく見てみたら……
ハキダメギクだった。
葉っぱを千切ってみるとシソの香りがしない。
よりによって,シソを蒔いた場所に,狙ったようにハキダメギクが生えなくてもいいのに!
しかもシソ全滅で比較が出来なかったところが悔しい。
うううう騙されたよ。
地団駄を踏みたいわ。
「シソの種を蒔いたプランターだったこと」
「シソとハキダメギクの葉の形が似ていること」
「近眼なのに眼鏡不使用だったので,1メートル以上離れている足元が良く見えなかったこと」
その3つの条件が重なっての誤認だった。
過去の自分のアホさに大笑いだ。
ニラとスイセンの取り違え事件には,単純に見誤った事例だけではなく,以下のようなものがあるのかもしれない。
「庭付きの住宅に引っ越して,前住人がスイセンを栽培していたことを知らず,そこにニラを蒔く。ニラ畑のエリアに,『球根から勝手に芽生えたスイセン』が混入。そして食中毒」
そう考えると庭つきの家に住み始める時はしばらく「植物テロ」も警戒する必要があるのかも。
何にでも危険はあるもんだなと思った。
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