■冬至祭りの妄想とその翌日 ---[記録] 2013/12/18
そろそろ冬至だ。
もしキリスト教が今のように広まらなければ,冬至と冬至の翌日は太陽の神様のお祭りだっただろう。
そういう世界でも,日本ではきっと外国の太陽神のお祭りも行っているに違いない。
神棚がある部屋にクリスマスツリーを飾っても全く気にしないのが日本人だ。
ヘリオス像だろうがミスラ神のレリーフだろうが何だって飾るだろう。
外国では冬至にケーキを作って祝うらしいぞ,と聞けばさっさと真似をして祝ってしまう。
そしてそのケーキが勝手に魔改造される。
日本では冬至にはユズがつきものだから,「ユズの冬至ケーキ」とかが考案される。また,冬至シーズンには町にユズの飾りが置かれ,年末の町並みは黄色と緑で彩られたりする。
そのうち「太陽を連想する柑橘類」ならザボンでもポンカンでも何でもいいことにになる。
ケーキだけでは辛党に受けないので,柑橘類から作った軽い酒が「冬至祭り用」に大量に出回る。
柑橘類を浮かべた風呂に入った後,柑橘類のケーキや酒を楽しむのが一般的日本人の年末イベントとなる。
そんな世界でも冬至を祝う相手や家族がいない人間たちもいるが……そのうち何割かが,
「ユズの香りが好きだから! べ,別に冬至なんて祝ってないんだからね!」
みたいに自分に言い訳をしつつ,一人用のケーキや酒や入浴剤を買ってしまう。
今年のクリスマスは自分に言い訳をしながらシャンメリーでも買ってみようかな。
とか書いた翌日の夕方,団地のスーパーでスパークリングワインを探した。
しかしそんなオシャレなものは常時販売していないらしい。
とりあえず「ロゼ スパークリング」と書かれた缶チューハイを128円で買った。
「アルコール5%の液体350ml 」など私にとってはジュースと変わらないので,スーパーの店先で一気飲みして缶を捨てて帰宅した。
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