奇妙な黄昏/過去ログ

本籍地を長年誤解していた…… ---[記録] 2013/10/7

 古い書類を整理していたところ,戸籍謄本が出てきた。
 あれ?  本籍地「大手5丁目」の旧名称が「大字桐」になっている。

 両親や祖母が「餌差町,餌差町」と連呼していたから,すっかりそのように思い込んでしまっていた。
 しかし地図を検索したら,本籍地から100メートルくらいの距離に「餌差公民館」がある。
 そして「桐」は現在,信州大学がある辺りの番地のようだ。
 ……わからん。区画整理前は「大字桐」がかなり広かったのかな。

戸籍謄本の画像

戸籍謄本の画像その2

 それはともかく,昭和30年代の記録は手書きで読みにくいこと甚だしい。「うわぁこんなの読みたくねぇ」と拒絶反応が起きて目が滑る。
 多分,謄本を取った時にも目が滑ったらしい。

 この謄本を取ったのは,父が死んだ時だった。
 通帳の名義変更をするためだった。
 たいした金額が入ってる通帳でもなかったが,銀行員に質問された。
「お母様は」→「生きてはおりますが籍は抜けています」
「ご兄弟は」→「いません」

 その時は素直に答えていたが,今しみじみ謄本を見ると,上記の質問の答えは全部謄本に書いてあるじゃないかと気がついた。しかし銀行員の人も手書き文字に目が滑ったのかも。

 ところでうちの場合は3人家族で2人除籍だから,A4コピー用紙一枚に全ての記載がおさまった。
 しかしこれ,兄弟姉妹がいたら何枚綴りかになるのだろうか?  それとも巻き物のように横に長くなるのか?
 わからん。思いがけなく長生きしたが,いろいろと「もの知らず」で恥ずかしいことだ。


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