お約束の展開ノート
●行動/死亡フラグ
[未来の予定を語る]
未来に希望を持っていたのに,敢え無く死んだ者の無念さを際立たせるためのお約束。
- 〇〇が△△したら□□するんだ……
- この仕事が終わったら[愛の] 告白するんだ
- この任務が終わったら帰国・帰郷するんだ
- この仕事が終わったら悪事から足を洗うんだ
- この戦争が終わったら結婚するんだ/二人で暮らすんだ
- 金を手に入れたら[自分のために] 〇〇を買うんだ
- 金を手に入れたら[誰かのために] 贈り物を買うんだ
- 〇〇はナントカの日なんだ
- 明日は恋人の誕生日なんだ。デートコースの下調べもバッチリだぜ
- 妻に親権を取られた息子に,久し振りに会えるんだ。釣りがしたいと言うから湖畔の宿を予約したよ
- 必ず戻って来る,必ず帰って来ると約束すると
- 主役なら生還率70パーセントくらい
- 脇役が言ってしまったら90パーセントくらいで死亡する
- 本人が帰れなかった場合何かのアイテムが戻ることがある。それを……
- 抱きしめたり握りしめたりして慟哭する
- 投げたり壊したりして絶叫する
- それを遺体替わりにして弔う
- 埋葬する
- 海に投げ込む
- 燃やして灰に。都合良くいい感じの風が吹いて灰を空高く運んでいく
- 遺品を長期間保管していた者が死ぬ際にそれを手に取ったり胸に抱いたりすると,死亡するのが超高齢者でもイメージシーンで若返り,先だった者と再会する
[その他]
- 長いシリーズ物の中で,脇役に急にスポットがあたって準主役となると劇中で消される。転勤・左遷,最悪の場合は死亡。
- 大願成就目前でウキウキしている
- 片思いだった相手に気持ちが通じた直後
- 仲違いした相手とヨリを戻した直後
- 戦争などバイオレンス物の中で,深く愛し合った女とセックスして種を播く男。
- 脇役だと死亡率100パーセント近い→ラストで女の腹に子供が宿って劇終
- 主役でも死亡率は高い→が,数年後大怪我から回復した主役が女と子供の前に現れたりすることもある
- 逃亡中など,なにか切羽詰った状況で,突然思い出話を語り出すと
- 仲間のためにおとり・犠牲になって死ぬフラグ
- または本当にあっけなく一瞬で即死したりする
●行動・命を救う
[命を救う]
死亡確実の展開の可能性がある局面で,それを回避する。
- 救助者が相手を楽々と助ける
- 全くの善意で助ける。道路に飛び出そうとした子供などの腕を引き寄せる。線路に落ちそうになった酔っ払いを引き戻す。
- 悪巧みがあって恩を着せる。この場合,「救助される側が危機に陥ったのは,そもそも救助者が仕組んだ罠である」ことが多い。
- 救助者が相当な犠牲を払う(肉体的に/金銭的に/名誉的に)。または救助者が相手を助けることで死亡・消滅する。
- 救助者が全く後悔しない。命に換えても助けたい相手を救えて大満足する。
- 救助者が多少は後悔するが,これで良かったのだと気持ちの折り合いをつける。
- 救助者が何らかの理由で後悔し,自分が救った相手を恨むようになる。
- 救助者がロボット・コンピュータ等の場合は修理不能段階まで損壊する。
- 妖怪や精霊など人外生命体の場合は消滅する。
- 救助者が「刺客・殺し屋・死神」等,つまり元々は敵対者の時
- 殺害相手を殺せなかったことで,殺し屋自身が罪に問われる。最悪の場合殺される
- 死神は対象を殺さずに帰ることが多い。
[直接的に救う]
- 落ちたら死ぬ場所から転落しそうになった人を助ける。
- 放置すれば死ぬ怪我人・病人を救命する。
- 輸送機関が故障,または操縦者が操縦不能になった時,乗客として居合わせた者が修理・操縦して事無きを得る
[間接的に救う]
- 危機的状況にある相手を,自分が保持する権力で,裏から手を回して救う。
- 輸送機関が故障,または操縦者が操縦不能になった時,その場に居合わせない者が無線連絡等で指示を飛ばし,危機を回避する。
- 施設やシステム等がトラブルで異常な状態になった時,そのパニックを「名もない作業員たち」が超人的活躍で乗り切る。
お約束の展開ノート
黄昏のポプリ
奇妙なポプリ
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