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Constance (♀) F.

--LA-- [Late Latin] constancy /「不変,恒久性,志操堅固,貞節」

[English] Constance
(愛称形) Connie
[German] Konstanze
[Italian] Constanza
(縮約形?) Costanza
[Spanish] Constancia
[Latin] Constantia
[歴史人名] コンスタンツァ (Costanza, 1158-1198,神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ6世の妃,またフリードリヒ2世の母となったシチリア王女。英語では Constance of Sicely と書かれる)
[架空人物] 『チャタレイ夫人の恋人』 (D. H. ロレンス) のコンスタンス・チャタレイ (Constance Chatterley = Connie)
[Rose (color)] Constance Spry (ピンク)

後期ラテン語女性名 Constantia が語源。この名は後期ラテン語男性名Constans から派生した Constantius の女性形か,あるいはラテン語の名詞 cōnstantia「不変・首尾一貫,徹底」からできたものらしい。
 ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス大帝 (在位306-337) の娘の一人がコンスタンティア (Constantia) の名を持っていた。

ハインリヒ6世の妃コンスタンツァに因む名としてノルマン人に好んで使われ,ノルマン・コンクェストの際にイングランドに入った。征服王ウィリアムの娘の一人が Constance の名を持っていたため,この名が広まるのは早かった。
 EGW によれば Constance は Custance と英語化され,この綴りで16世紀頃までは個人名として使われたらしい。またR&W の辞典を見ると Custance は英語の姓としては残っているようだ。DAR の本には Custance が男女両方に使われる (があまり一般的でもない) 名として載っているが,多分男子名の Custance は姓名から転用されたものではないかと思われる。

ラテン語形 Constantia (♀) も19世紀頃イギリスで使われたらしい。しかし結局簡略な綴りの Constance (♀) の方が残った。

英語愛称形 Connie (♀) (コニー) は人気があり,時には独立名としても使われる。
 また,英語でもフランス語でも,con の俗語表現にイメージが悪い語意の言葉があるのだが,Con (♀) という英語短縮形もあるようだ。

[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]

Constance (♀)
[カナ/English] ンスタンス
[カナ/French] コンス (ー) ンス

Constantia (♀)
[カナ/(慣) 歴史人名)] コンスタンティア

Konstanze (♀)
[カナ/German] コンスンツェ

Constanza (♀)
[カナ/Italian] コンスンツァ

Constancia (♀)
[カナ/Spanish] コンスンシア

Connie (♀)
[カナ/English] ニー

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