--GR-- [Late Latin ←Greek] sunrise /「日の出」
★聖人名
[English] | Anatolius |
(借用形) Anatole | |
[German] | Anatol |
[French] | Anatole |
[Latin] | [Late Latin] Anatolius |
[Russian] | Anatoli(i) (Анатолий) |
(略称形) Tolya (Толя), Tosha (Тоша) (愛称形) Tolenka / Tolen'ka (Толенька), Tolechka (Толечка), Tolyushka (Толюшка) |
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聖人 | 9世紀スコットランドの司教 St. Anatolius の他,Anatolius の名を持った聖人は数人いた。ロシアではコンスタンチノープルの司教 St. Anatolius 由来の名として使われる |
[有名人] | アナトール・フランス (Anatole France, フランスの作家) |
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Anatola (♀) F.--GR-- Anatole (♂) の異性形 |
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[English] | Anatola |
聖人 | 3世紀に St. Anatolia という殉教聖人が存在したらしいが詳細不明。Anatolia は Anatolius の女性形らしい |
■ギリシャ語 anatolē から派生した後期ラテン語名 Anatolius に由来。anatolē には「日の出」のほかに「東,東洋」という意味もある。
▼英語形 Anatolius はどうも「聖人様御用達」系の古名のようだ。命名本系の本では見ない。LR の本によればスペイン語形は Anatolio 。また命名本系の本には Anatolio がイタリアでも使われると書いてある。
▼女性形 Anatola はLR の本などに載っているが,それほどポピュラーな名前ではなさそうだ。
▼英語で Anatolia と綴ると地名の「アナトリア」となる。アナトリアはかつて「小アジア」を指す言葉だったが,現在はアジア領のトルコをさしている。この地名の意はもちろん「東 (の土地) 」。
▼ギリシャ語 anatolē は言葉としてはラテン語に入らなかったようだ。
英語の orient はラテン語 oriēns「日が昇る (方向,国)→東,東方,東洋」に由来。
oriēns はラテン語 orīrī または orior が語源。orior は「立ちあがる,起きる」「現れる,生じる,明らかになる」「源を発する,由来する」等,多くの意を持つ言葉だった。
この orior から「由来」「人種,血統」等の意を持つラテン語 orīgō が出たが, orīgō はフランス語 origine, 英語
origin の語源になっている。
[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]
Anatole (♂)
[カナ/French] アナトール
Anatol (♂)
[カナ/German] アナトール,アナトール
Anatoli(i) (♂)
[カナ/Russian] アナトーリー
Tolya (♂)
[カナ/Russian] トーリャ
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