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Achilles (♂) M.

--GR-- [Greek?] 不明。ギリシア神話中では英雄アキレスの名。
聖人名

[English] Achilles
[German] (派生形) Achill
[French] (派生形) Achille
[Italian] (派生形) Achilleo
[Spanish] (派生形) Aquiles
[Portuguese] (派生形) Aquiles
[Greek] Akhilleus
[聖人] 3世紀の宣教者 St. Achilleus 他,何人かこの名を持つ聖人がいた

Achillea (♀) F.

--GR-- Achilles (♂) の異性形

[English] Achillea
(変形) Achilla

ギリシア神話の英雄アキレスは女神を母に持つ半神。ギリシャ語名ではあるが,語源はギリシャ以前の言語らしい。しかし伝統的にギリシャ語で "without-lips" の語意だと解釈されてきた。(a- +kheile /a- は not, without の意味の否定辞)

女神テティスは息子アキレスを不死身にするため,スティクス川の水に漬けたが,その際かかとの部分を掴んでいた。それでアキレスのかかとだけは水に漬からず,弱点となり,命を落とす原因となる。「アキレス腱」もこの伝説に因む命名。(しかし子供を水浴させるのに「足を掴んで」というのは随分ガサツな振る舞いに感じる。お姫さまダッコ的に背中と膝を支えていたので心臓と膝が弱点になった,とかなら絵的に綺麗だったのに)

英語圏の Achilles (♂) はあまり人名に使用されていない。また Achillea, Achilla (♀)も J&S の本の巻末索引にしか載っておらず,他では見つからない。多分ごく稀だと思われる。

Achillea は「ノコギリソウ属」の属名にもなっている。 (キク科/ノコギリソウ属 Achillea) 。これは英雄アキレスが治療に使った薬草だという伝説に由来する。
 一口にノコギリソウ (英名 yarrow) といっても色々種類があり,日本のものと西洋のものは薬効も違うようだ。日本の民間では干した歯を煎じて鎮痙・止血・健胃・鎮痛・強壮薬とする。

[カナ表記/原語でのアクセント位置参考]

Achilles (♂)
[カナ/(慣) 神話人名] アキレス,アキレウス
[発音近似カナ/English] アリーズ

Achille (♂)
[発音近似カナ/French] アール

Achillea (♀)
[発音近似カナ/English] アキーア,アリア

対照表A

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