■Dymphna
「完全に創作の類」と見られている伝説によれば,St. Dymphna (ディンプナ)は7世紀頃のケルトまたはプリトンの王女である。
彼女は運悪く幼い頃に母親を亡くす。そしてさらに運悪く,母親そっくりに成長する。
ディンプナの父は妻に酷似した娘の姿に狂乱し,ある日結婚を迫る。驚いたディンプナは司祭を伴ってゲール(ベルギーの街)まで逃亡するが,父王の追跡から逃げられず,司祭ともども殺害されて埋められる。
この伝説により,ディンプナは「精神病者の守護聖人」となった。
EGWの辞典には「ディンフナ」(つまり ph を f で読む)あたりに読みそうな発音記号も載っているが,日本で一般に通用しているカナ表記は「ディンプナ」のようだ。
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