■人名・語源に関係する本の紹介
『ヨーロッパ人名語源事典』(梅田修,大修館書店,2000年)
『世界人名ものがたり』をパワーアップした感じの事典。ハードカバーで重さ約820グラム。
欧米人名に関する本としてはかなりのもので,万国共有名対照表や,各国命名事情等の資料はデータが新しく,非常に価値があるようだ。
2002年8月,第三刷が出る予定。聞くところによると,ごくわずかに修正がなされるらしい。大修館書店のサイトへ→
『世界人名ものがたり』(梅田修,講談社現代新書,1999年)
『ヨーロッパ人名語源事典』(大修館書店,2000年)の導入編にあたる本。小型の新書なので価格も手頃。講談社のサイトへ→
『地名で読むヨーロッパ』(梅田修,講談社現代新書,2002年)
地名の語源を説明した本。同じ著者による『世界人名ものがたり』と似た編集になっている。講談社のサイトへ→
『西欧人名知識辞典』(東浦義雄・曽根田憲三,荒竹出版株式会社,昭和59年初版)
これは『New Dictionary of American Names』(Elsdon. C. Smith, 1956,1973)を編集して日本語訳したものらしい。なんだか著者名に見覚えがあると思ったら,『アメリカ人名事典』の著者
G. R. Stewart が Smith の本を参考文献にしていたのだった。
図書館の資料閲覧室で見つけたので,現在売られているかどうか不明。良さそうだが読んでいない。
『じてん・英米のキャラクター』(船戸英夫・中野記偉,研究社,1998年)
図書館の資料閲覧室にあった。わりと最近の本だから,書店でも手に入りそうな気がする。日本語で書いてあるので参考にすると楽そうだった。しかし便利にまとめてあるので,見ながら文を書くといきなり「盗用」になりそうなのでやめた。読んでいない。
『英語の語源 1』(太田垣 正義,創元社,1978年)
(題名の「1」はローマ数字。便宜的に算用数字)
私が人名の語源に興味を持ってから初めて入手した語源解説系の本。この本の参考文献から E. G. Withycombe の辞典を知った。大恩がある本。多分中高生を対象に,英語に興味が出るように書かれた本なのでわかりやすい。ただ,昔の本なので,古本屋か図書館にしかないかもしれない。
『英語 地名の語源』(C. M. マシューズ/訳 出口保夫,北星堂書店,1992年)
原題は How Place-names Began (C. M. Metthews, 1983)
地名の由来が物語風に書いてある。
つまり,一覧表化されたりしてないので,さっさと語源と由来を知りたい短気な人はちらっと焦燥。そして私は短気なのだ。
しかし内容が頭に入れば教養が深まり,イギリスの地図を見るのが楽しくなるだろう。
Copyright (C) 1999-2022 S. Sonohara, All rights reserved.